親は子のためを思って怒っているのに、なぜ怒られても前向きな変化が生まれないのか。
それは親が怒っているとき、子どもがその言葉をどう受け取っているか、にヒントがあります。
怒られているときの子どもの内心を例を挙げながら考えてみましょう。
親と子の間での、言葉の受けとり方のギャップ
例1 「本当にあなたは国語が苦手ね。お姉ちゃんの時は苦労しなかったのに」
● 親が言いたいこと
・国語の成績を上げよう
・がんばって勉強しよう
・あなたにもできるようになってほしい
● 子どもの受けとり方
・私よりお姉ちゃんのほうが大事なんだ
・僕はお姉ちゃんよりダメなんだ
例2 「いつになったら勉強を始めるの?このままじゃ〇〇校なんて到底無理よ」
● 親が言いたいこと
・合格できるくらいがんばって勉強しよう
・お父さん、お母さんは不安だよ
● 子どもの受けとり方
・僕は信頼されていない
・私には〇〇校は無理なんだ
例3 「あなたはいつもゲームばっかり。自分で時間の管理ができないなら、もう捨てるわ」
●親が言いたいこと
・自己管理できるようになって
・ゲーム以外のやるべきことをちゃんとやろう
● 子どもの受けとり方
・私の気持ちは無視された
・お父さん、お母さんは僕を縛り付けてくる
・これからは隠れてやろう
本当に伝えたいことが伝わる言い方
・子どもを否定したい
・罰を与えたい
・劣っていると分からせたい
親が伝えたいのはこのような思いではなく、
・大事だから、成長してほしい
・どうか幸せになってほしい
・そのためにできることをやろう
という切実な願いだと思います。
そこで、次の二点のポイントを踏まえて伝えましょう。
①リクエストは、ストレートな言い方で
例:勉強をしよう。ゲームをやめよう。本気で取り組もうよ。
②脅しではなく、愛情を伝える
例:このままじゃ受験に落ちるよ(脅し)
⇒あなたに幸せな学校生活を送ってほしい(愛情)
こんなポイントをおさえながら言葉を大切に届けてあげましょう。
まとめ
親が子を怒るとき、意外と回りくどい表現を使っていて、本当に伝えたいことが伝わっていません。
子どものやる気を下げる言い方、表現になっていないか、注意が必要です。
コーチングの関わりで、教育効果の高い叱り方を取り入れていきましょう。