反抗期のお子さんとのコミュニケーションに悩む親御さんから多くご相談をいただきます。
たとえば、お子さんに暴言をはかれたとき、
・誰に向かって言ってるの!
・あなたはどうしてそう反抗的なの?
・今の言葉、とても悲しいよ。訂正して。
どの言葉がお子さんに届くでしょうか?
「私はどう感じた」をフィードバックする
お子さんの行動にフィードバックを返したいときには、
「あなたは~」とお子さんを主語にした声かけよりも、「私は~と感じた」など、親である自分を主語にした表現で伝えるのがよいでしょう。
「今の言葉、とても悲しいよ。訂正して」と発した言葉に焦点をあてて、伝えましょう。
お子さんは自分の発した言葉の影響を、客観的に見る視点が生まれます。
愛情を伝えながらコミュニケーションを
そしてお父さんお母さんがお子さんに対して使う言葉も、お子さんを否定したり傷つける表現になっていないか、注意が必要です。
暴言をはいたお子さん自身も心に痛みがあり、すっきりしない気持ちのはずです。
もしご自身の言い方が適切でなかったと感じたら、「さっきはひどい言い方をしてごめんね」と伝えられるといいですね。
問題行動を指摘するだけでなく、人格や存在を否定する言葉のように、お子さんに聞こえていないか、を意識してみてください。
「傾聴」「存在承認」の関わりを増やす
お子さんの荒れている行動が見られたら、モヤモヤやイライラを手放したいというSOSです。
たくさんの荷物を両手いっぱいに抱えていて、これ以上は持ち続けるのは無理、と心が悲鳴をあげている状態です。
暴言や問題行動以外の形で荷物を下ろせるように、「傾聴」や「存在承認」の関わりを増やしてあげましょう。
とことん傾聴してもらって荷物を下ろせれば、すっきりした気持ちが生まれ、お父さんお母さんに受けとって理解してもらえた安心感を抱き、徐々に落ち着きを取り戻していきます。
まとめ
お父さんお母さんが自分のことを受けとめてくれた、という感覚をお子さんが持てていること。
そんな気持ちが届けば、お子さんは驚くほど素直にご自身の気持ちと向き合い始めていくことでしょう。
ご家族にあたたかなコミュニケーションの時間が流れますことを心から応援しています。