「毎日携帯を触るのをやめて、宿題を始めるように言ったり、机に向かっていても、遊んでいて集中していないのを怒ったり…
口ごたえもするので、言い合いになって対応に疲れています」
―中学2年生女の子のお母さまより
幼いときは親に怒られれば行動を改めていたかもしれませんが、子どもは徐々に親から怒られることに免疫ができてきます。
怒られても反発したり、「はい」と返事だけして、結局言うことをきかないこともありますよね。
だからお父さんお母さんは さらにヒートアップして、より強い言い方で怒っていく…そんな状況もよくお聞きします。
今日はそんなお子さんへの関わり方について考えてみましょう。
「怒らないと勉強しない」という思い込みを手放す
そもそも、怒れば子どもの学習意欲がぐんと増す…という教育効果はあまり期待できません。
机にとりあえず向かったとしても、集中できずに作業的になったり、怒られなければやらなくなります。
子どもの主体性や自己管理の力を伸ばす意味でも、「勉強をさせる」「させられている」という状態をやめましょう。
怒る以外の方法で お子さんの学習意欲を支えられることを、まずは信じてみてください。
目の前の事実にだけ焦点をあてて話す
「あなたはいつも携帯ばっかり。だから成績が上がらないの。
ノートの字も汚いし、授業中も本当にちゃんと聞いてるの?」
このように話を派生させずにテーマを一つのみに絞りましょう。
「〇時になったよ」(事実)
「宿題しようよ」(提案)
「応援してるよ」「お母さんも〇〇するから一緒に頑張ろうよ」(承認)
こんな端的でシンプルなリクエストで、お子さんに伝えたいことは十分に伝わります。
じっくり話し合いたいときは 改めて機会を設ける
携帯との付き合い方を考えてほしい、自己管理できるようになってほしい…
そんなテーマでじっくり向かい合って話す必要を感じれば、子どもが携帯を触っている最中や、机にむかっている背中に向かって話し続けるよりも、きちんと話し合う機会を設けましょう。
対話を充実させるために以下のことを意識してみてください。
・子どもの聴く耳が開いているかどうか
・話す部屋、時間帯、他の家族がいるかどうか
・何のために話すかを明確にする
・伝えたいことを事前にまとめておく(テーマは絞る)
まとめ
怒って言うことをきかせる、以外の方法で、どんなサポートができるか。
どんなサポートをお子さんは求めているか。
パパママ・コーチングから、そのヒントを得ていただければ幸いです。