「息子は学校や習い事でどんなことがあったのか、話してくれません。
私が質問しても、具体的な話は何も出てこず全く様子が伝わらないので心配です。
どうすれば教えてくれるでしょうか?」
-小学校1年生男の子のお母様より
小さい頃はたくさん話してくれた子も、成長とともに外での出来事を話さなくなることがありますね。
とはいえ、外での様子が全く見えないのも心配なもの。
人それぞれいろんな理由がありますが、まずは子どもたちの中にどんな理由があるか考えてみましょう。
外での出来事を話さない理由
・話しても良い気分にならなかった経験がある
=親からの小言や説教、兄弟にからかわれるなど
・外でのトラブルを親に知られたくない
=心配をかけたくない、がっかりさせたくない
・あまり話すことに興味がない
=それよりも他のことに夢中
・(学年が上がってきたら)詮索、干渉されているようで窮屈
=自立心の芽生え。信頼してほしい、という抵抗
次に、親ができる関りを考えてみましょう。
・話しやすい環境づくり
子どもの心がオープンになり話しやすい環境もあれば、
全く逆の環境も存在します。
リビング、子ども部屋、お風呂、車の中、外出先…
お子さんにあった環境で話をしてみましょう。
・子どもの気持ちが落ち着いているタイミングに
親が今知りたくて質問しても、子どもにとって今が話しやすいタイミングとは限りません。
例えば 遊びに集中しているときに中断されながらであれば、コミュニケーションは深まりません。
お子さんをよく観察して、今なら話しやすいかな、と思うときに声かけしましょう。
・話してくれたらまずは話を聴くことに徹する
「それは違うんじゃない」
「え~もっとこうしなきゃ」
と浮かび上がってきてもそれを口には出さず、一旦また脇に置きます。
リクエストするのであれば、お子さんが話し終わってすっきりした時に短い言葉で淡々と行いましょう。
・不信からの詮索ではなく、興味から質問を
「本当にうまくやれているの?」と不信感から質問すると、お子さんは敏感に察します。
心配な気持ちは一旦脇に置いて、興味から質問をするようにしましょう。
・過剰なリアクションを避ける
親が不安や心配を全面に出しすぎると、「心配をかけたくない」という気持ちが働きます。
すると、トラブルがあっても隠したり、平気なフリをするようになります。
話を聴く親側も冷静に落ち着いていることが大事です。
・信頼して見守る
「いつでも味方だよ」
「困ったことがあったら相談してね」
「大変なこともあると思うけど応援してるよ」
と愛情を伝えて、無理に話させようとせずに見守ってあげましょう。
まとめ
外での様子が具体的に分かれば 親は安心できますが、分からなければサポートできないということもありません。
家庭がお子さんにとっての安全基地であるようにサポートしてあげることが一番大切です。