「家庭ではなるべくニコニコしながら子どもとコミュニケーションをとりたいと思っていますが、現実は気づいたら小言ばかりになっています。
毎日何回も同じことで繰り返し子どもを怒っている状況を変えたいです。」
-小学5年生のお子様のお母様より
ご相談をありがとうございます。
子育てをしていると「それはしないで」「やめてね」と「禁止」を伝える場面がありますね。
でも何度「ダメだよ」と伝えても行動が変わらないお子さんがおられます。
そんな時は言い方を変えることで、すんなりお子さんの行動につながりやすくなります。
~しないで、を~しように言い換える
・お水こぼさないでね → ゆっくり慎重にコップを運ぼうね
・遊んでばっかりいないで → 〇時までには終わらせて
・ぼーっとしないで話を聞いて → 人の目を見て話を聞こう
「~しないで」という禁止の言葉を言われると、その「してほしくない行動」を子どもは自然とイメージしてしまいます。
お水をこぼさないで、という声かけでは
お水をこぼすイメージが子どもには残ってしまうのです。
そこで やってほしくないことではなく、やってほしいことを具体的に言葉にしましょう。
お子さんは改善後の行動をイメージしやすくなり、行動が促されていきます。
● 信頼、愛情を積極的に伝える
「ダメ」「~しないで」の禁止言葉を多用とすると、
お子さんは「行動を指摘された」のではなく、「自分を否定された」と捉えてしまいがちです。
「あなたならできるよ」「応援してる」と積極的に伝えることで
「見守ってくれている」という実感が湧き、お子さんの行動意欲に結びつきます。
● 承認を伝える
お子さんがリクエストを受け入れて行動してくれたときは
「ありがとう」「お母さん助かったよ」「とっても嬉しいな」など
自分がどう感じたか(=Iメッセージと言います)、を言葉にして伝えましょう。
たとえうまくできなかったとしても、トライしてくれたその姿勢や、良かったプロセスをピックアップして、承認を届けます。
「やって当たり前」「今までやってなかったのがおかしかったのよ」と「認めない」姿勢を見せると、お子さんの意欲は下がり、自己否定が進みます。
親の声かけによって、お子さんのやる気が引き出されていく様子を実感いただけると幸いです。