小4の息子と日々暮らしていて、常に息子へ怒っている自分がいます。
特に宿題をなかなか始めないことで、毎日喧嘩になります。
このような状況が子どもにとって絶対によくないと分かっていますが、どうしたらいいかわからないのが本音です。
何か変わるきっかけがあれば、と思います。
―小学4年生のお母様より
お子様に怒るということ、そしてそのことが良くないと思っておられるお母様は、お子様に対して深い愛情をお持ちです。ステキなお母様です。
怒りとの付き合い方、お子様への関わり方について、考えてみましょう。
①何に怒りを感じているのか、を明確にする
例えば、毎日なかなか宿題をしない。
遊びやテレビに夢中で、何度注意しても机に向かわない。
注意したときの返事が反抗的。…などです。
怒りを細分化していくと、ご自身が何に怒りが働きやすいのか、が見えてきます。
「反抗的な言い方に傷ついたんだな」「何回も注意することに疲れてたんだ」など、自己観察できるようになると、冷静さが手に入ります。
②事実は「何か」に着目する
「“なかなか“宿題を始めない」というのは解釈の混ざった抽象的な言葉です。
(コーチングではこれを『概念』と呼びます)
「宿題を始めるのが、毎日夜9時頃である」
「テレビを見ている時、注意しても返事をしないことが3回あった」
「毎日寝るまでに宿題は終わっている」というのが事実です。
事実と概念の整理がつくと、見えていなかったことが見えてきます。
・テレビを見ている時は特に声かけが届かない(=どのような工夫があれば届く?)
・遅い時間になっても、最後まで宿題やりきろうとする意思はある
(=ここを承認したことがなかった。注意ばかりで、承認が足りていない?)
などです。
③お子さんへのアプローチを具体的に決める
まずは、お子様の自主性を引き出す声かけを活用しましょう。
「今日はどんな宿題がでているの?」「いつやる予定?」
「その時間になったらお母さんもリビングにいるようにするね」
約束をし、見守る姿勢を見せる。
時間通り始めようとすれば、事実を承認してあげてください。
「約束の時間に席に着いたね!」
問題を解き始めたならば、そっと寄り添ってあげてください。
その際にも「このページの問題は全部できているね!」と事実の承認、
「お母さん見ていて凄く嬉しいよ!」と、お母様の思いを伝える承認を届けてあげてください。
まとめ
4年生くらいのお子様であれば、自分で計画をたてて、実行することがまだまだ難しいことがありますね。
何があれば、どうすればできるのかを一緒に考え、見守ってあげる。
そして、事実を捉えて承認する。このような関わりの姿勢が大切です。
冒頭に述べたように、お母様には深い愛情があります。
その愛情をもとにぜひ、チャレンジしてみてください。
応援しています。この度はご質問をありがとうございました。