ある日、幼児教室にかかってきた一本の電話
こんにちは。コーチの井上です。
幼児教室の教室長をしています。
私の勤めている幼児教室を卒業し、今は小学校へ行っている子のお母さんから
教室へ電話がかかってきたときのエピソードをお話しします。
「小学校に入って、勉強をしなくなったんです。
勉強しなさいといってもしない。放っておいたら、なおしない。
最後に雷を落として終わり… だから成績が上がらないんです。
どうしたらいいでしょうか。塾に行かせないといけませんか?」
ということでした。
とりあえずお話をゆっくり聞くことにしました。
すると、学校の勉強が大変で、テストの点数が下がってきたということ。
そして、テストが多いので焦ってしまっているのは
子どもではなく、実はお母さん自身だったということが、分かってきました。
そうやって、だんだん子どもの生活が見えてきた途端、
「あの子もがんばってるんです。」という言葉が出てきました。
私はただ聴いているだけでした。
やはりお母さんは自分で答えを持っていました。
人は自分の中に答えを持っている
「テストの結果で私が一喜一憂するんです。
幼児教室に通っていた時と変わりませんね。
もっと過程を大切にしなくてはいけなかったですよね…
年長のあの時の事を思い出しました。
できたところをきちんと褒めてあげないといけなかったんだと思います。」
という言葉が出てきて、
「先生、もう大丈夫です。教室に通っていたときの生活を思い出しました。」
と言って電話を切られました。
じっくり聴くだけでも、人はこうやって自分で答えを見つけていくことができます。
それはお父さん、お母さんだけでなく、
お子さんも同じことです。
今一生懸命にお子さんを育てておられる保護者の皆さん、
ぜひいっしょにコーチングを学んでいきましょう。