こんにちは。コーチの小林です。
京都の幼児教室にて勤務しています。
私は幼児教室に通っている保護者の方々とお話する際に、
コーチングを取り入れられるように意識しています。
小学校受験を3ヵ月後に控えた年長児M君の保護者のことです。
M君が、授業中の落ち着きがなくなり、
そわそわして話が聞けなくなってきたことが気になり、
様子を見ていました。
すると一週間経った頃、お母様のほうから、
「授業中の様子が気になる。」と相談に来られました。
その表情を見ると思いつめたようで、とても困っておられることがすぐにわかりました。
その時は少しだけ話したのですが、
翌週に「これでは第一志望校は無理なので、志望校を変更しようかと思う。」と
相談してこられました。
そこで、「少し時間をとり、ゆっくりとお話しましょう。」と提案し、
「お子様の様子の変化に、何か思い当たることはありますか。」と聞くと、
「私が一生懸命になり過ぎて、子どもに厳しく言い過ぎていました。」という言葉が出てきました。
「具体的にどんなことですか。」と、
なるべくお母様の気持ちを吐き出していただくよう傾聴していきました。
そうして、しばらく気持ちを話されると、
「先生に聞いていただき、気持ちが楽になりました。私の接し方次第です。」と、
涙を浮かべながら言われました。
特別なアドバイスはしていなかったのですが、
とにかく傾聴するよう努めたことで、お母様は自分で答えを見つけ出されたようです。
そのことがきっかけとなり、M君は以前のような落ち着きと集中力を取り戻しました。
その後、第一志望校にも無事合格され、報告に来られた時、
再度お母様から、
「あの時先生に話を聞いていただけたことで、私も変わることができました。」と、
うれしい言葉をいただきました。