「小学四年生の娘に生活態度や、宿題への取り組み方のことなどで叱ると、
口達者に言い訳をしたり、すねてふてくされたり、他の部屋に逃げたりと、
素直に聞いてくれません。
叱った後も同じことをずっと繰り返すので、毎日同じことを言っています。
私の叱り方も良くないのではと思っています。」
―小学四年生のお母さまより
お母さまがお子さんのためを思って、
毎日一生懸命に関わっておられるのが伝わってきました。
お子さんを叱ること自体は悪いことではありません。
叱る際に少しのコーチングのエッセンスを取り入れることで
お子さんに愛情と想いの届く叱り方ができます。
今回は二つのポイントをご紹介します。
何について叱るかを明確に決める
叱る際に話すテーマは1つにしぼります。
片付けのことであれば片付けのことだけ、
ゲームのことであればゲームのことだけ。
複数のことへ派生しながら話すのは避けます。
たとえば、遊びにでかけたまま
約束の時間に帰らなかったお子さんに対して、
・約束を守らなかったことについて叱るのか
・宿題への取り組みについて叱るのか
・生活リズムの乱れについて叱るのか
叱る観点を明確に決めてから話しましょう。
繰り返さず、ゆっくり、一回で言い切る
何度も同じ言葉が繰り返されたり、
叱る時間が長引いていくと、
子どもの聴く耳は閉じていきます。
嫌な印象だけが残り、
本当に伝えたいことが伝わらないままに
なってしまいますので、避けましょう。
「何について叱るかを決めよう」
「一回で言い切るためにどんな言葉で言おう」
と考えるうちに、どんどん冷静になることができます。
すると怒りの感情のままに言葉を投げる必要はなくなり、
お子さんに、大切に気持ちを込めて伝えられるようになります。
意図をもって、伝わりやすい方法を選んで叱る。
こんなことを意識しながら、お子さんとコミュニケーションをとってみてください。