「息子が年中になってから、良くない言葉もいろいろ覚えて兄弟と喧嘩になったりすると暴言を吐くようになりました。
良くないことを、どのように教えるべきでしょうか」
-年中のお子さんのお母様より
暴言を吐いているお子さんの心の中も、モヤモヤでいっぱいで整理がついていない状況です。
お父さんお母さんに話を聴いてもらう内に気持ちが落ち着いて、やりとりをできるようになるといいですね。
まずは傾聴を
命の危険でない限りは、「何があった?」「どうしたかったの?」という質問から出てくるお子さんの気持ちをじっくりと傾聴してあげてください。
モヤモヤを抱えたままのお子さんに、いくら正しさを説いても、なかなか教育効果がありません。
まずはお子さんの気持ちを受けとることに徹します。
何?をつかった質問
次にお子さんが状況を客観視できるような質問をしましょう。
「なぜ?」という言葉を、「何?」に言い換えるのがポイントです。
「なぜそんなことをしたの?」
→「A君(相手)が嫌だなと思った言葉は何だろう?」
「なぜそんなことをしたの?」という質問は、
「理由を言ってみなさい」
「間違いを指摘してやろう」という圧迫感を与えて、お子さんの心の鎧を厚くします。
聴く耳が開いたらどうすべきかを一緒に考える
「どうすれば仲良く遊べるかな?」
「どう言えばよかっただろう?」とお子さんに考えてもらいます。
お子さんに考えてもらったうえで「他にはこんな言い方もできるよ」と伝えれば、お子さんの受け取りやすい形で引き出しを増やしてあげられます。
ティーチング(教えること)は、お子さんの聴く耳が開いている時に有効です。
お子さんの聴く耳を開くには、まずはお父さんお母さんが、お子さんの心の声をじっくり傾聴することから始めてあげてくださいね。
まとめ
お子さんもどうすべきかは分かっていても、気持ちがモヤモヤでいっぱいの時にはそれを自分で認められません。
しっかり傾聴のコミュニケーションで受けとりきってあげれば、人への思いやりや謝罪の気持ちが素直に湧いてきます。