お子さんを叱る上で大切なことは、「怒らず、叱る」こと。
感情を爆発させながら言葉を吐き出してしまうのではなく、ただお子さんの成長のために、必要な言葉を受け取りやすい形で届ける、そんなコミュニケーションを目指しましょう。
次のようなポイントを知っておくと、お父さんお母さんの気持ちや愛情をしっかりとお子さんへ伝えながら、明確なメッセージを届けることができます。
叱りの準備作業
初めに、叱りの準備作業をしっかり行うことです。
①まず、何について叱るかを明確に決めます。
片付けのことなら片付けのことだけ、ゲームならゲームの件だけ、です。
複数のことへ派生しながら話すのではなく、一つのテーマを扱いましょう。
②次に、叱る観点を明確にします。
たとえばお子さんが「テスト前は塾で自習する」と約束したのに、塾へは行かずに嘘をついて遊びに行っていたとしましょう。
この場合の叱る観点は、塾で自習をしなかったことなのか、約束を破ったことなのか、嘘をついたことなのかを決める必要があります。
三点とも叱りたいなら、一つ一つを区別して順に叱ることです。
また、叱る対象はお子さんの存在そのものではなく、行動や現象です。
「あなたはダメな子」と存在を否定するのではなく、「あなたの行動はルール違反」「あなたの言葉は妹を傷つけた」と叱る、これが基本です。
③さらに、その叱りをどのような言葉にして発するかを決めます。
何がいけないのか、どれほどいけないのか、どんなリスクが生じるのか、自分がどんな気持ちなのかなど、口にする言葉を準備します。
気持ちを届ける部分については「僕は、悲しい」「私、ショックだったよ」と、「私」を主語にした「Iメッセージ」の形を用いましょう。
まとめ
感情的に怒りの感情をぶつける言い方から、冷静に想いや愛情を届ける叱り方へシフトさせていきましょう。
お子さんはお父さん、お母さんの愛情を励みに、前向きに活動するエネルギーが湧き上がってきます。