コラムで学ぶ

難しいことを避ける子への声かけ

コラムで学ぶ

・難しいことへのチャレンジを避ける

・簡単にできることしかしない

というお子さんがおられますね。

「できたことは勿論ほめてあげたいけれど、難しいことにもチャレンジして自分の可能性を広げてほしい」と感じる親御さんもおられることでしょう。

例えば、学校の面談で先生に「このままでは志望校合格は難しいね」と言われたときも、子どもの反応は大きく2パターンになります。

・「私にはできない、私は頭がよくない」と、難易度の低い学校を受験する

・「私はやればできる、やり遂げる人間だ」と、一念発起して頑張り、志望校合格を目指す

この差はどこからくるのでしょうか。

認知の差が行動の違いをつくる

それは「自分は〇〇な人間だ」という思い込み、信じ込み=認知からきます。

・自分は困難を克服できる

・自分は現状を変えることができる

という信じ込みがあれば、人は困難や難問が立ちはだかっても、「チャレンジしよう」と意欲的に取り組むのです。

また、この信じ込みのある人は、たとえ残念な結果が出たとしても比較的早く立ち直ります。

この心の回復力(=レジリエンス)は、人が逆境に遭遇したときに乗り越えるために非常に重要な特徴です。

否定の言葉は「僕なんて」の認知をつくる

子どもたちが「自分なら達成できる、やってみよう」 と思うか、

「自分ではうまくできない、やめておこう」と考えるか。

そこには過去の成功、失敗体験だけでなく、親や周りからもらった言葉も大きく影響しています。

「あなたは本当にだめね」

「どうしてこんなこともできないの」

こんな否定の言葉を受けとり続けると、「どうせ僕なんて」という色眼鏡でしか自分を見れなくなります。

やがて自らの可能性を信じることができなくなるので注意しましょう。

成果承認だけでなく、プロセス承認を

また、成功体験は子どもの自信につながりますが、目に見える結果だけが成功体験ではありません。

結果に関わらず、プロセスに対して肯定的な評価をしてあげることはとても大切です。

「途中で諦めず頑張ったね、感心したわ

「みんなと協力して取り組めたね」

「毎日1時間の練習をやり続けられたね」

特に成果が出ていないとき、子どもたちも実は自分のプロセスの素晴らしさに気づいていないことが多いのです。

じっくり観察して、素敵なところを、伝えてあげましょう。

お子さんは、「お父さん、お母さんが自分をしっかり見てくれている」と感じ、「次こそ頑張ろう」、と意欲を膨らましてくれます。

まとめ

日常の些細な言葉から、お子さんの肯定的な認知は育まれていきます。

お子さんがチャレンジ、成功、失敗をたっぷり経験できるよう土壌づくりをしてあげましょう。

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