「息子がバスケを習っていますが、行きたくないと言うようになりました。
うまくできないとすぐすねるので、親が教えてもお互いイライラしてしまって、毎回親子喧嘩になっています。
バスケでなくても、継続して努力を続けられる子になってほしいです。
どうすればよいでしょうか。」
-幼稚園年長 男の子のお母様より
自己否定からくる、自己防衛の行動
「うまくできるようになりたい」
「上手にできて褒められると嬉しい」と思う一方で、
イメージ通りにいかない悔しさ、
よくできる同級生への劣等感、
自分がうまくできないから親をがっかりさせているかも、
など、自己否定が強まっている状態かもしれません。
継続していくためにまず大切なことは、本人が「安心できる環境」で「楽しい」と思えているか、がポイントです。
①その子にあったレベルの課題提示
うまくできないとすぐやめてしまうのは、その子にとって、課題の難易度が高すぎることにも一因があります。
自信をなくしてしまっているなら、絶対にできるレベルの簡単な課題に取り組んで自信を回復していきましょう。
自信がついて練習の習慣が根付いたら、今度は本人のレベルから少しだけ上の課題を渡してあげて 取り組みます。
後もうちょっと頑張ればできそう、という難易度の課題に、子どもたちは熱中して取り組みます。
②小さなことでも達成してほめられる、という経験を積む
親の求める期待が高いと、
「そんなことで喜んでいちゃだめ」
「これはできて当然」
とほめない、認めない対応が生まれます。
自己肯定感の高い子には激励になりますが、自己否定の強い子には悪循環を生みます。
どんな小さなことでもいいのです。
大げさに過剰な演技でほめる必要もありません。
「~ができたね」「~をやったね」
これを言葉でちゃんとお子さんに伝えて、「ちゃんと見てるよ」「応援してるよ」を届けましょう。
たとえ練習がうまくできなかったとしても、
「うまくできなくて悔しいんだね」
「一時間練習したね」
「たくさん動いて疲れたよね、お疲れ様」
とねぎらいの言葉をかけてあげてください。
それだけでもお子さんにとっては十分な承認です。
③親に失敗を許して受け入れてもらえる、また自分の失敗を許せる
うまくできないとすぐやめてしまうのは、良い姿を見せたい、という向上心からです。
「上達の過程に失敗は必要なもの」と肯定的に捉えてもらえる環境であると分かれば、
子どもは安心して失敗を恐れずチャレンジを続けます。
まずはお父さん、お母さんから積極的に「失敗を歓迎する」、というメッセージを伝えてあげてください。
まとめ
お子さん自らが夢中になって、「楽しいから練習する!」というようになれるといいですね。
そのためには、練習の難易度調整や、親からの声かけでのフォローも必要です。
お子さんの向上心がチャレンジへとつながっていきますことをお祈りしております。