「今の子どもの状況がもどかしく、
たずねているつもりが、つい問い詰めているような言い方になり
子どもを委縮させてしまい、会話を引き出せていないと感じます。」
と、小学6年生のお子さんがおられるお父様からご相談をいただきました。
3種類のきき方
実は「きく」には大きく分けて3つあります。
・訊く…問いただす、問い詰める
・聞く…音、声などを耳に感じる
・聴く…心全体できく
コーチングでは「聴く=傾聴する」というコミュニケーションを大切にします。
傾聴=ありのままを受けとる
大人だってだれかに話を聴いてもらうと心が楽になります。
話を聴いてもらい、受けとめてもらえると安心することができますね。
また話しているうちに問題の解決策や目標、希望が見えてくることもあります。
人に話すことで、心に抱えている問題との間に距離ができて、冷静にそれを見ることもできるのです。
お子さんとのコミュニケーションでは、この傾聴の姿勢で関わってあげましょう。
聴く、つまり傾聴するためには次の3つの要素を意識しましょう。
・集中する
・判断を脇に置く
・沈黙を大切にする
集中する
何かをしながら聴く、のではなく手を止めて、聴くことだけに専念します。
また、何かを考えながら聴く、のではなく、興味の矢印をお子さんへ向け続ける感覚で、お子さんの話を聴くことに集中します。
判断を脇に置く
「できるかできないか」「関係あるかないか」
「好ましいか好ましくないか」「正しいか間違いか」
などの判断が起こったら、無理に抑えようとせずに一旦脇に置いて、
また聴くことに徹します。
沈黙を大切にする
沈黙は考えたり、感情と向き合ったり答えを探している大切な時間です。
この後に出てくる答えを急かさずにゆったりと待ちましょう。
まとめ
お子さんの気持ちや願いを知りたいという興味、関心から、「傾聴」のコミュニケーションを ぜひご家庭で実践してみてくださいね。