詰問と質問
「判断」からくる問いかけで、受け手側が否定、非難、攻撃を感じてしまう問いかけを「詰問」と言います。
例えば、「あなた、なぜそんな服装なんですか?」
「それ、似合うと思っているんですか?」などの質問です。
ただ問いかけているつもりでも、受け手側は「その服装は変だ」「似合わない」と聞こえます。
「興味」からでた問いかけで、受け手側が「興味を持たれている」「受け入れられている」「存在を認められている」と感じられるのが、パパママ・コーチングで目指す「質問」です。
お子さんは自由に思考をめぐらせ、自分の内面に目を向けられます。
また、抵抗なく、正直に質問に答えられるようになります。
日常会話の中で「詰問」と受け取られがちな問いかけを、「質問」の言い方に変換してみましょう。
詰問→質問に変換
●なぜ宿題をしなかったの?
→ 宿題ができなかった原因は何?
→ 宿題をできたあなたとの違いは何?
●どうして仲良くできないの?
→ 二人の仲を邪魔したものは何?
→ 二人の間にいま何がある?
●なぜくつをそろえられないの?
→ どうしたらくつがそろえられた?
→ くつがそろったらどんな気持ち?
●これで満足なのか?
→ あと何があれば完全?
→ 「大満足!」まで、あと何歩?
●頑張っているの?
→ 自己評価で頑張り度は何パーセント?
→ 今、どんな状態?
→ 10の力があるとして、いくつ使っている?
「詰問」を「質問」に言いかえて届ければ、お子さんは安心感の中で、自らの成長のためにエネルギーを使って思考することができます。
ぜひ、「この言い方は詰問になっていたな」と思う問いかけを、「質問に言いかえるなら、どんな言い方になるだろう」と日常の中で変換しながらコミュニケーションに活用してみてください。