子どもはいろんな荷物を抱えて生きている
大人もそうですが、子どもも悩み、不安、悲しみ、怒り、寂しさ、課題……
いろんな荷物を抱えて日々を過ごしています。
重い荷物を抱えたままでは元気に活動することはできませんし、学習や部活動に集中することもできません。
目標達成や受験までの長い道のり、100キロの荷物を抱えたまま歩く子もいれば、手ぶら同然で軽々歩いて行く子もいます。
何によってその差が生まれるか……
それは、家族の「聴く耳」です。
子どもの荷物を減らすには
成績が下がったショック、友達関係がうまくいかないモヤモヤ、
宿題がはかどらないことへのイライラ……
そういったもの(荷物)をお子さんが口にしたとしましょう。
①「じゃぁ、~しなさい」とアドバイスする
②「何言ってるの」と突き返す、聞き流す
③「そうか、そうだったんだ」と傾聴する
親の対応は大きくこの三つになります。
簡単に言えば、
①アドバイス … 荷物を増やす
②突き返す、聞き流す … 荷物をそのままにする
③傾聴する … 荷物を減らす
という関わりです。
傾聴が生み出す二つの効果
パパ・ママコーチの重要な仕事は、③傾聴。
つまり、子どもが抱えている荷物をそのまま受け取ることです。
「話す」ことには、「放す」、「離す」の二つの効果があります。
「放す」…胸に抱えていた荷物を手放して、人に受け取ってもらったことで、すっきりした気分になります。
「離す」…荷物を身体から離したことで、自分が抱えていたものを客観的に観察できるようになります。
そしてその結果、自分の中にある答えや感情に新たに気づくようになるのです。
親がただじっくり傾聴に徹したことで、
お子さんが話すうちに自分で課題の解決策に気づき、
意欲を取り戻した、という事例も非常によくお声をいただきます。
毎日、数分間でも効果があります。
考えることすら手放して、
「何もせずにただ聴く時間」「受け取ることに集中する時間」を
お子さんのために設けてあげてください。