子どもが何か問題に直面したとき、「失敗をさせまい」「傷ついてほしくない」と、思わず親が手を貸したり口を出しすぎてしまう、というケースはよく起こっています。
子どもが自立するためには
・自分で問題解決に向けて考え、行動すること
・「失敗から学ぶ」体験をすること
これらがとても大切です。
うちの子には自立なんてまだ早い、と決めつけず、トレーニングの機会だと捉えて手を出しすぎず 見守ってあげましょう
●失敗させない関わりで子どもに起こること
・自分でやらないので、できるようにならない
・自分でやらせてもらえないので、意欲は減少
・できないと見限ると、すぐやめてしまう
・失敗すると落ち込んで立ち直りに時間がかかる
・できることも自分でやらず、親任せに(依存)
●子ども自らが取り組む経験で得られること
(問題に取り組んでいるとき)
・難しくてもやってみることの楽しさを知る
・粘り強くやり遂げる力
(失敗した後)
・次へ活かそうと試行錯誤する力
・挫折から立ち直る回復力
(失敗を乗り越えると)
自分でできた、という大きな達成感
●自立のために親がしてあげたい関わり
・無条件の存在承認を伝える
親からの愛情や信頼を感じると、子どもは安心してチャレンジに集中ができます。
成果がでたら承認する、という条件付き承認ではなく、あなたそのものが大好き、と無条件の存在承認を届けましょう。
・子どもがすべきことは子どもに任せる
子どもは時間がかかったとしても、自分で考え、行動を決め、実際に行動をすることができます。
もどかしく思うかもしれませんが、先回りして代わりにやらず、ぐっとこらえて
子どもが自分で挑戦する機会をつくってあげましょう。
・失敗したときは慌てず落ち着いた対応を
親が失敗に過剰に反応すると、子どもも「ダメだった」という結果にばかり目がいくようになります。
頑張ったお子さんを労って、落ち着いて受け止めてあげましょう。
・質問で、振り返りと行動計画の機会を
「何が邪魔しただろう?」
「うまくいくためには何が必要?」
「次はどうする?」
前向きに振り返って、次につなげる質問をしましょう。
まとめ
日々の小さな取り組みから、お子さんのチャレンジ精神や失敗への心の耐性、最後までやりぬく力は磨かれていきます。
子どもがすべきことは思い切って任せて、親は親のできる関わりに集中してあげましょう。