「子どもが言うことを聞いてくれない」
「今日は怒ってばっかりで一日が終わった」
など、お子さんとのコミュニケーションがうまくいかない方もおられるのではないでしょうか。
そんなときは「ペーシング」という手法を会話に取り入れてみてください。
ペーシングとは
言語、非言語、両方のコミュニケーションについて、相手のペースに合わせながら会話することを指します。
・言語のペーシング
相手の言葉を繰り返す
相づちを打つ
・非言語のペーシング
相手の話す声の大きさ、強さ・高さ、
スピード、間のとり方、
表情、姿勢、動作、目の高さ などを合わせる
●ペーシングの会話で子どもに生まれる変化
・警戒心が和らいで安心感が生まれる
心理学では「類似性の法則」といって、自分と似た話し方をしている相手に安心感をいだき、違うものには警戒心を抱く、という法則があります。
親しみやすさや共感性が高まる効果があります。
・しっかり話を聴いてもらえた幸福感を感じる
親に自分の話を集中して丁寧に聴いてもらえると、子どもは何にも代えがたい幸福感を得ます。
話を聴いている親も、子どもとのつながりや愛情を感じられる時間になることでしょう。
・親の意見を聞く耳が開く
親子の信頼関係が増すことで、親の提案やリクエストに対して警戒心を抱かずに
素直に受け入れられるようになります。
まとめ
ペーシングをしながら話を聴こうとすると、親は子どもへ 身体も心もすべて向けて集中して聴こう、とする状態ができ上がります。
毎日少しの時間でも大丈夫です。
手を止めて 目を合わせて、子どもとの対話に集中する時間をとってあげましょう。