コラムで学ぶ

「教えすぎ」が子どもの自立を妨げている?

コラムで学ぶ

教の関わり、育の関わり

「教育」は、「教」と「育」という言葉から成り立っています。

「教」は、教える、与える、アドバイスする、指示する、命ずる…といった行為のことです。

知っている者から知らない者へ、という関係性からくるティーチングの関わりです。

一方「育」は、傾聴、質問、承認、リクエスト、提案などの行為による関わりで、これがコーチングです。

コーチングでは、「元々その人が自分の中に答えをもっている」という考えをもとに関わります。

どんなに教えても身につかない理由

多くの親はお子さんへの愛情と、自立した人間に育ててやりたいという責任感に溢れています。

しかしそんな想いから、「しっかり育ててやらなければ」と力が入り、

「教」の関わりばかりをどんどん強めていくと、お子さんはどうなるでしょうか。

まず、常に与えられ続けることで、自分で考えることをしなくなります。

答えをくれる誰かに依存しなければいけなくなり、うまくいかなければ他責する傾向が強められます。

また、求めていたはずの教育効果はあまり期待ができません。

意欲と主体性が欠けたままのティーチングは、穴の開いた”ざる”に水を入れようとする行為と同じで、

教えても教えても何も身につかない、という状況に陥るのです。

「やらされている」だけの勉強で、

一向に成績が伸びない例などはイメージがつきやすいかと思います。

意欲と主体性を育もう

では、意欲と主体性はどうやって育めばよいのか。

それはコーチングの関わりによって引き出すことが可能です。

「この子はもともとすべてを持っている子だ」

「今できないのも、たまたま邪魔するものがあって困っているだけ」

「答えはちゃんとその人の心や頭にある」

という風にお子さんを見てみましょう。 そう見れば、あらゆる関わり方「教」から「育」へ自然にシフトします。

「育」が「教」の土台の役割を果たします。

「教」が効果を発揮するためには、「育」の支えがあることが必要不可欠です。

ぜひご家庭で「育」、すなわちパパママ・コーチングを実践し、

お子さんの自立を育んでいきましょう。

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