「このままでいいと思ってるの?」
「恥ずかしくないの?」
このような質問をされると子どもたちは、攻撃、否定、ダメ出しをされたと受け取ります。
すると、攻撃から自分を守ろうと本能が働き、
言い訳、逃避、反発…などの反応をとります。
前向きな意欲を引き出す会話とはなりません。
そこで親子関係で積極的に使っていきたいのが、
「YesかNoで答えられない質問をする」という関わりです。
YesかNoで答えられない質問=オープンクエスチョン
たとえば「手をあらった?」 これはYes、NOで答えられる質問。
「夕飯は何がいい?」 これはYesかNOでは答えられない質問です。
コーチングではYes、Noで答えられない質問を、答えに自由さがあることから「オープンクエスチョン」と呼びます。
お子さんの自由な思考や気づきを引き出すことができます。
YesかNoで答えられる質問=クローズドクエスチョン
YesかNoで答えられる質問は、返事の選択肢が限られていることから、
クローズドクエスチョンと呼びます。
親子関係では
「忘れ物はない?」などの確認の会話以外にも
「勉強しなくていいの?」
「本当にやる気あるの?」
など、否定やダメ出し、決めつけの意味を含んで使われることが頻繁に起こります。
攻撃を感じると先述のとおり、子どもたちは逃避、言い訳、反発などの反応を示します。
子どもの良くない現状を変えてやろうとして、
クローズドクエスチョンを誘導尋問のように使っていないか、注意が必要です。
思考や気づきを引き出すオープンクエスチョン
「最近、勉強の調子はどう?」
「今使っている力はいくつ?」
「自信はどのくらい?」
親がフラットな気持ちで質問すれば、
お子さんは閉塞感や圧迫感、そこから起こる抵抗感が小さい状態で
素直に考えることができます。
まずはふとした時に子どもに対して出した質問が、クローズドクエスチョンか、オープンクエスチョンか、を観察する視点を取り入れてみてください。