こんにちは、コーチの山本です。
先日、年少の娘が「今日保育園で先生に怒られてん」と話してきました。
「なんで怒られたの?」と聞くと、
娘の話によれば、給食中におしゃべりに夢中になって、
なかなか食べなかったから、というのが理由とのことでした。
「そうやったんやね。どんな気持ちやった?」
「悲しかった」
「悲しかったかぁ。」「明日からどうしようか?」
そこで娘から出てきた言葉が
「怒られないようにする」
というものでした。
この「怒られないようにする」、という言葉はすごく抽象的な表現です。
「いったい何をどう行動するということなのか」、という
具体的な行動目標が含まれていないので、
行動を改善しにくいだろうな、と感じました。
そこで、
「怒られないようにするっていうのは何をするってこと?」
と聞いてみました。
すると、「ちゃんとすること」と返事が。
娘の回答を聞いて、ちょっと質問が難しかったかな、と反省。
そして、「明日、〇〇ちゃんはどんな風に給食を食べようか?」と質問をすると、
「はや~くいっぱい!もぐもぐって食べる!」と勢いよく返事があって、
「わかったよー」と笑いあってこの話は終わりました。
「してほしいこと」に言い換える
「~しないで」という禁止の言葉を言われると、
その「してほしくない行動」を子どもは自然とイメージしてしまいます。
お水をこぼさないで、という声かけでは
お水をこぼすイメージが子どもには残ってしまうのです。
そこで、やってほしくないことではなく、
やってほしいことを具体的に言葉にすることで、
お子さんは改善後の行動をイメージしやすくなり、
行動が促されていきます。
「お水こぼさないでね」 → 「ゆっくり慎重にコップを運ぼうね」
「遊んでばっかりいないで」 → 「〇時までには終わらせて」
「人が話しているのにぼーっとしないで」 → 「人の目を見てお話しを聞こう」
お子さんへ何かリクエストしたいときや、
行動目標を立てたいとき、
ぜひやってほしいことを具体的に言葉で伝えていきましょう。