お子さんのためを思って毎日のように注意や指摘をするのに、子どもの行動が変わらない…
そんな悩みをお持ちの親御さんは、たくさんおられることと思います。
圧力をかけないと動かない子になる
子どもが「よし行動を改めよう」とならず、 「わかってるよ」「ほっといて」という反応になるのは こんな声かけです。
「こんな点数では〇〇高校は無理よ」
「2時間もゲームしてるの。いい加減にやめなさい」
「こんな汚い机で勉強できるの?」
もし行動が変わったとしても、そこに本人の意欲が伴っていなければ、親に怒られないようにする一次的な逃避のための行動です。
圧力がなければ結局また元に戻ってしまいます。
「させる」を手放す
そこで 「やらせよう」としながら声かけするのをやめましょう。
「勉強させよう」「ゲームをやめさせよう」「片付けさせよう」
これらの気持ちを手放してお子さんとコミュニケーションをとるのです。
子どもは自ら育とうとする生き物です。
反対に何かをやらされることやコントロールされることに、強い抵抗感があります。
自分で判断し、自分で行動を選んで自分でやりたい、という願いを持っています。
そんなお子さんの気持ちを前提に、コミュニケーションをとりましょう。
同じ言い方でも届かない例
「こんな点数じゃ合格できないわ」ではなく、コーチングではこんな声かけをします。
▶ この点数をみてどう思う?
▶ 〇〇高校に合格できる自信はどう?
しかしこの声かけの裏に親の、子どもをコントロールしよう 、 という意図があれば どのように聞こえるでしょうか。
・この点数をみてどう思う?(ひどいよね?)
・〇〇高校に合格できる自信はどう?(このままじゃ無理よね?)
親の決めつけやコントロールを感じると、たちまち子どもは心を固くし、コントロールされたくない、と抵抗や反発を示します。
まとめ
「自分の思い通りに子どもに動いてほしい」
そんな意図から出た声かけになっていないか。
そんな自分の中にある気持ちを自己観察するだけでも、お子さんとのコミュニケーションに変化が生まれていきます。
親が子どもに「やらせる」「させる」を思い切って手放してみましょう。
そのことが、お子さんが主体的に考え、自ら力強く行動していくうえで、大きな支えとなります。