新年度が始まりました。
大人も子どもも新しい人や出来事に関わるのは、楽しみ半分、ドキドキ半分だと思います。
大人は経験があるため、自分でうまくコントロールしたり、場合によっては人に相談したりもします。
しかし、子どもたち、特に幼児は伝えたいことがあっても、語彙力がまだまだ少なく、自分の気持ちを表現する言葉を持ちません。
だからこそ、ご家庭で「傾聴」のコミュニケーションを大切にしたいですね。
安全な場づくり
出てくる言葉は少なくても、
「お父さんお母さんがしっかり気持ちを受けとってくれた」
という感覚をお子さんが持てていることが大切です。
子どもたちの「言葉を聴く」のはもちろん、
「表情」「態度」「気持ち」をありのままに受けとることが、「傾聴」です。
きょろきょろしているな、今日は妙にくっついてくるな、など、些細な変化について観察をしてみましょう。
そして、それを何か言葉で指摘して正そう、直そうとせずに、そのままに受けとってあげます。
お父さん、お母さんがゆったりとした気持ちでお子さんを傾聴してくれると、
お家で過ごす時間がお子さんにとってますます「安心できる場」となり、
お子さんの心を穏やかに包んでくれます。
会話を深める
子どもたちにたくさん話してもらおうと、
「新しいお友達とはどう?」「この一年何を頑張ろうか?」
とオープンクエスチョンで質問してみたとします。
※オープンクエスチョン=Yes/Noで答えられない質問。(例:今不安なことは何?など)
答えの範囲が広がり、自由さがある。
反対に、Yes/Noでしか答えられない質問を、答えの選択肢が限られ、
閉塞感、圧迫感が伴うところからクローズドクエスチョンと呼ぶ。
(例:「頑張ってるの?」「ちゃんと聞いてるの?」など)
しかし、「わからない」と返事が返ってくるなど、まだまだうまく話せない場面が多々あります。
そんなときは、「仲良くなれたら何して遊ぼうか?」「何ができるようになったら嬉しいかな?」と、
できるだけ具体的に、そして前向きで未来に視点の向いた言葉で質問をしましょう。
「喧嘩しちゃだめよ」「〇歳になったら、~ができるようにならなきゃ」などと声かけをするよりも、
ずっと子どもたちがイメージしやすく、楽しく取り組む意欲が湧いてきます。
「これならできるかも」と思ったものから、ぜひ取り入れてみてくださいね。