お父さんお母さんが子どもに勉強「させる人」であれば、
「勉強しなさい」「勉強して」「頑張らなきゃダメ」
「来年は受験だよ」「やればできるよ」「高校行けなくてもいいの?」
…など、どんな言いまわしをしてみても、子どもの心には届きません。
「やる気にさせよう」「学校へ行かせよう」「ゲームをやめさせよう」…
とにかくこれらの、「させよう」という意図を潔く手放しましょう。
自分で「する」力のある子だとして、関わるのです。
育ちへの意欲
すべての子どもは「育とうとする生き物」です。
すべての子どもが、強くなりたい、大きくなりたい、優しくなりたい、
人の役に立ちたい、知りたい、できるようになりたい、といった育ちの意欲をもっています。
「成績なんてオール1でもいい」「別に就職なんてできなくてもいい」という子もいますね。
しかし決して「オール1を目指す」「就職しないのがいい」とは言っていません。
どんな子もみんな、育ちたいし育つのが大好きな生き物なのです。
育ちのエネルギーを「邪魔するもの」が今、心の中に存在するだけなのです。
邪魔するもの
「邪魔するもの」とは、負担感、迷い、恥ずかしさ、苦痛、面倒くささ、悲しみ、過去の失敗経験から来るあきらめ、そして不安、恐れなどの感情です。
これをちゃんとクリアにできれば、育ちたいエネルギーはぐんぐん発揮されていきます。
「邪魔するもの」のもう一つは、親や教師の「させよう」です。
子どもは「育つのが大好きな生き物」ですが、「育てられるのが大嫌いな生き物」でもあります。
「勉強しなさいと言われると、とたんにやる気が無くなる」
「ゲームやめなさいとか言われるとムカつく。やめようとしてた」
等の言葉からも分かるとおり、子どもたちは他者に「させられる」のはいやなのです。
まとめ
家庭教育とは何かを「させる」ことではなく、「子どもの自らやるのを支援すること」です。
子どもは「育とうとする生き物」で、お父さんお母さんはそれを「支援する人」。
こう決めて関わってみてください。